INTERVIEW
担当している仕事内容
私が所属している防災開発課は、可搬消防ポンプの設計開発・実験を行っている部署です。新製品部品の形状検討からその実験評価まで、幅広い業務を行っております。
形状検討作業としては、何かを取り付けるための板金物や、削り物の形状を考えて、それを図面化する作業を行うことが多いです。できる限りシンプルでコストのかからない且つ要求事項を満たすような形状を考えるのが難しいところです。
実験評価では、形状検討にて決定した部品を実際に試作し、それらを用いて、温度測定や振動測定、耐久試験等の各種試験を行います。各種試験を通して、試作品が製品として要求されるスペックを満たしているか確認し、満たしていない場合には再度形状検討作業を行います。
直近では人が触る操作部分の機能拡張をメインに担当しており、パネル形状の決定、押しボタンの基板部分の調整、制御プログラムの発注などを行っておりました。全体の開発の流れを踏まえ、開発、試作検討、テストを繰り返し、量産まで進める為、日々のスケジュール管理、コスト面、機能面のバランスを保ちながら業務を行うことがとても大切です。
現在は電動可搬消防ポンプの操作部関係とポンプを乗せる台車の設計業務などを中心に行っております。大学では機械工学を中心に学んでいたため、日々新しい技術を勉強しながら行えることにやりがいを感じています。
印象に残っているエピソード
自分で設計開発を行った製品が、実際に販売され世に出ていったときは大きな達成感を感じました。入社前から、トーハツは若手の頃から大きなプロジェクトや設計開発分野の幅広い業務に携わることができると聞いていましたが、私自身も入社2年目で初めて可搬消防ポンプのプロジェクトを任せられるようになりました。
「遠隔パネルからポンプを操作できるモデル」「自動中継機能(より遠くまで水を運ぶために、複数台のポンプを繋いで送水する機能)付きのモデル」の2つの派生モデルのメイン担当となり、初めは分からないことばかりで緊張や不安もありましたが、周囲の方からの支援もあり、無事にどちらも世に出すことができました。
プロジェクトの立ち上げ、予算取りから製品の出荷までのプロジェクト全体の流れを知ることができ、非常に良い経験となっただけでなく、仕事へのやりがいと自信にもつながりました。この経験を活かし、現在も業務全体の流れをつかんでスムーズに進めることを意識して取り組んでいます。
トーハツを選んだ理由
私は就職活動の際、完成品メーカーかつ製品の全体に関わることができるメーカーを中心に企業探しを行っていました。理由としては、自分の携わった製品を街中で実際に見ることができることがやりがいにつながると考えたのと、将来的に製品の一部分だけでなく全体に携われるような仕事がしたいと考えたためです。その中でも乗り物が好きだったので、船外機を扱うトーハツに興味を持ち、若手の頃から製品全体に関わることができるという点で、最終的にトーハツへの入社を決めました。
実際の配属は可搬消防ポンプの設計開発チームとなりましたが、船外機開発チームに比べると可搬消防ポンプの方が担当人数が少なく、製品全体に携わるような仕事という意味では、より希望に沿った環境で働けていると感じています。
学生の皆さんへ一言
業務をしていると、自分の専門外の分野に関する知識が必要となるときも多くあります。その為、普段から視野を広く持ち、幅広い分野の知識を吸収していくことが、いいエンジニアに成長することにつながると思います。
就活を行う上で、どんな企業に就職するべきなのか悩むと思いますが、仕事をするうえで何を重視するか、何をやりがいに感じるかを考え、それを満たしてくれるような企業に就職することが大事ではないかと思います。就活というと企業情報ばかり集めがちですが、自分が仕事に何を求めているのかを見つめ直す時間もとると、後悔の無い就活につながるのではないかと思います。
これまでのキャリア
1年目:主に可搬消防ポンプの実験業務に従事。
2年目:新型可搬消防ポンプの形状検討・実験業務に従事。
3年目:電動可搬消防ポンプの研究開発に従事。
※登場する社員の部署およびインタビュー内容は、取材当時のものです。